黄色ってどんな色?…今日のあなたは何色人間?(11)

2006.12.23

黄色ってどんな色?…今日のあなたは何色人間?(11)

黄色の心理的な側面をのぞいてみましょう。

《黄色から連想されるイメージ》元気な・快活な・幸せな・明るい

《黄色の連想語》[抽象語]希望・活発・陽気・未熟/[具象語]レモン・光・バナナ・ひまわり・月

《黄色にまつわるトピックス》

■黄色は遠くからでも目立つ色。黒と組み合わせると、配色として最も目立つ組み合わせになります。

■「くちばしが黄色い」といえば未熟な状態を表す言葉ですが、「黄色い声」というのは「黄」という漢字が中国において「ただごとではない」という意味をもっていたからなのだそうです。つまり、ただごとではない時に発する声=黄色い声として、今に残っているのです。

■日本では「太陽の色は赤・月の色は黄色」というイメージを持っている人が圧倒的多数なのですが、欧米の多くの国では「太陽の色は黄色」とイメージされています。

■中国の陰陽五行説において黄色は、皇帝の色、中央の色とされています。また、アジア各地(タイ・カンボジアなど)では僧侶の衣の色が黄色です。東洋の歴史において黄色は、高貴な色として扱われてきたのです。

一方、西洋(キリスト教の文化圏)では不誠実・虚偽・裏切りの象徴とされていました。中世ヨーロッパの宗教画「最後の晩餐」や「ユダの接吻」では、キリストを裏切ったとされるユダの服色は黄色で描かれています。

黄色ほど、洋の東西で異なる扱われ方をしてきた色は他にありません。

【画像:中央】ジョットにより描かれた『ユダの裏切り』
画面右側の手前に描かれている、黄色い衣に身を包んでいるのがユダ。ユダの目前にいて、黄色い衣に覆われた格好になっているのがイエス・キリスト。

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