『山吹色のお菓子』って、どんなお菓子?

2009.03.11

『山吹色のお菓子』って、どんなお菓子?

東京カラーズのHPには「色名辞典」のコーナーがあります。
読んで楽しい「色名辞典」をめざして、毎月少しずつ新しい色を追加しています。

今日ご紹介したいのは、その中の「山吹色(やまぶきいろ)」。
色見本データとともに、以下のような解説を付けています。
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【やまぶきいろ】 山吹の花のように鮮やかな「赤みの黄色」です。
日本の伝統色名には紫やピンクの花に由来するものはたくさんありますが、黄色の花に由来する色名は山吹色くらいで、黄色の代表ともいうべき色名です。

江戸時代になると、大判・小判の黄金色(こがねいろ)も山吹色と呼ばれるようになりました。時代劇の定番シーン、越後屋と悪代官のやりとりで、菓子箱に詰められた賄賂の大判・小判を「山吹色の菓子」と表現するのはここからきているのですね。
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このような解説を書かせて頂くにあたっては、
何冊もの書籍を読み、比較検討し、さらに関連事項を調べていくのですが・・・
その過程で思いがけない楽しいものを発見しました♪

その名もズバリ 『山吹色のお菓子』

パロディ商品と呼ぶのは申し訳ないこだわりようで、
天保五両判の束を模した個包装の中に、
黒胡麻風味の餡をパイで包んだ焼き菓子が入っています。

かねてから、何かの折にお取り寄せしてみたいと思っていましたが、
ちょうど来週、日本の伝統色をテーマにした勉強会を開催する予定があり、
「今がその時!!」 とばかり、お取り寄せしちゃいました♪
(勉強会にご参加の皆さまに、お茶菓子として出す予定です)

箱の中には、日本語と英語のリーフレットが入っていて、
江戸時代の賄賂について真面目に解説されています。
日本語リーフレットで
「このお菓子のお礼の言葉はもちろん…お主も悪よのう…でございます」とあれば、
英語リーフレットでは「 You are as bad as me, aren’t you? 」と翻訳されており、
「ふ〜ん、なるほど、ムフフ…」と関心すること しきりでした。

色の名前は、その時代の文化を反映しているから、
奥が深くておもしろいんですねぇ〜

山吹色のお菓子

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