【今月のお菓子・4月】花衣(はなごろも)

2008.03.29

【今月のお菓子・4月】花衣(はなごろも)

例年より早く桜が満開を迎えています。
4月に入ってからアップしようと準備しておりました【今月のお菓子・4月】ですが、来週では旬を逃してしまうのでは…と思い、少し早いのですが、満開の桜と時期を合わせてご紹介させて頂きます。

こちらは、港区 赤坂にある『塩野』の生菓子・花衣(はなごろも)。
3月上旬から4月中旬までの期間 店頭に並びます。この時期のおつかいものとして、本当に上品でお洒落。見て美しく、味わって美味しい素敵なお菓子です。花びらの部分は外郎(ういろう)、中は黄味餡です。
これなら、「花より団子」ではなく、花も団子も一緒に楽しめます(笑)

■■■■■■■■■■ちょこっと色彩学(^o^)【記憶色(きおくしょく)の話】■■■■■■■■■■
私たちが「イメージの中で記憶している桜色」は、実際の色と比べ少し鮮やかになっています。言い換えれば、記憶の中ではその物の特徴がより強調されたり、好ましく感じられる理想的な色に変化する傾向にあるのです。

桜を模したお菓子の色づけは、実際の桜の花よりも少し濃くして、皆さんのイメージと合うようにするほうが、より桜らしく感じられるということになります。

また、人の肌色は実際の色よりもかなり明るく記憶されています。印刷物などで肌色を再現する時には、モデルさんの肌色を忠実に再現するよりも、やや高明度に仕上がるように調整するほうが「理想の肌色」に近くなり、より「肌色らしさ」を感じられるという訳です。

参考文献
『色彩用語事典』日本色彩学会 編/東京大学出版会
『色彩演出事典』北畠耀 編/セキスイインテリア(絶版)
『AFT色彩検定3級対策テキスト』(社)全国服飾教育者連合会 監修/?AFT企画

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