どちらが美味しそう?その3【カラーのお仕事・つれづれ】

2008.03.09

どちらが美味しそう?その3【カラーのお仕事・つれづれ】

忙しい日の助っ人は、デパ地下のお惣菜。

最近では手の込んだ美味しいお惣菜のバリエーションがどんどん増えてきて、「どれにしようかな?」と眺めているだけで楽しい気分に♪

こちらはお惣菜屋さんで購入した小海老と野菜のマリネです。
普通にお皿に盛り付けたのが左の画像。赤いパプリカだけをそぉーっと抜き取ってみたのが右の画像です。

いかがでしょうか?
アクセントとなる赤いパプリカがある方が、断然美味しそうですね。ここでも〈どちらが美味しそう?その2〉でご紹介した補色の効果がはっきり出ています。

余談ですが、お弁当などの小さな空間には、赤・黄・緑の3色がバランス良く入っていると美味しそうに見えます。

また、栄養学の分野ではさまざまな食材を赤(血や肉になる)・黄(熱や力のもとになる)・緑(体の調子を整える)に分類して献立を立てるという考え方があるのだそうです。
毎月 子どもの学校から届く給食の献立表には、日々の給食に使う食材を、この3色に分類した一覧表が載っています。とても面白く、勉強にもなっています(^-^q)

「色光(しきこう)」の三原色は赤・緑・青です。
「色料(しきりょう)…インキ・絵の具など」の三原色はイエロー・マゼンタ・シアンです。
「食料(しょくりょう)」の三原色というのがあるとすれば…それは赤・黄・緑ではないかと常々考えています。

〈どちらが美味しそうシリーズ・おわり〉

※色彩学で定義されている原色とは「混色によって作り出すことのできない独立した色」とされています。従って、正確には食料(食材)の三原色という考え方自体、色彩学の中には存在しないものです。あくまでも、日常生活の中で良く使う食材に数多く見られる「基本色」とご解釈頂きますよう、お願い申し上げます。

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