オズの魔法使い【絵本と色1】

2011.09.17

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『オズの魔法使い』といえば、
ライマン・フランク・ボームによって1900年に書かれた
世界的に知られている児童文学のひとつ。

主人公はドロシーという女の子で、
アメリカのカンザス州が舞台になっています。

ある日のこと、
ドロシーは家ごと竜巻に巻き込まれ、
空高く舞い上がり、はるか遠くに飛ばされてしまいます。

すっかり気を失っていたドロシーがふと気づくと、
そこは見たこともない不思議な世界(オズの国)だったのです。

「どうしよう。カンザスに帰りたい…」

困っているドロシーに、オズの国の住人は言います。

「オズの国には偉大な魔法使いがいるんだよ。
エメラルドの都に住んでいる。
会いに行って、願いを叶えてもらいなさい」

ドロシーは魔法使いに会いに行く旅の途中で
脳みそのないカカシ、心のないブリキの木こり、勇気がない臆病なライオンと知り合い、
それぞれの願いをかなえてもらうべく、一緒に旅を続けます[画像:左]

…と、以上がお話のあらすじですが
私は「オズの魔法使い」の映画(DVD)や絵本がとても好きです。


色がとても象徴的に、
すばらしい使われ方をしているから!!


まず、ドロシーたちが魔法使いに会うためにエメラルドの都にたどり着くには、
どこまでも続く【黄色いレンガの道】を行く必要があるのです。
ここでは黄色という色が【希望の象徴】として使われているように見えます。

また、途中さまざまな苦難を乗り越えてようやく辿り着く【エメラルドの都】は、
文字通りエメラルドカラーに彩られていて、
【静謐で神秘的な、同時に平和で安全な都】を象徴しているように見えます。


100年以上も前に発表されたこの作品、
またたく間に大人気となり、
発売から1年も経たないうちに10万部を売り切ったのだとか。

そして今もなお色褪せることなく、
小さな子どもたちやその母親を魅了し続けています。


[画像:中央、右]はロバート・サブダによるしかけ絵本。
もう、半端じゃない飛び出し方をします。
圧巻!!!




この秋は、「東京カラーズ色彩コラム」も
「読書の秋」をテーマに、【絵本と色】シリーズで展開したいと思います。
リクエストがなくても、時々「食欲の秋」になってしまうと思いますが(笑)



いつもお読み頂きありがとうございます。
感謝申し上げます。

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