白ってどんな色?…今日のあなたは何色人間?(19)

2006.12.23

白ってどんな色?…今日のあなたは何色人間?(19)

白の心理的な側面をのぞいてみましょう。

《白から連想されるイメージ》清潔な・潔白な・完璧な・清楚な

《白の連想語》[抽象語]純粋・無垢・プライド・素直・上品/[具象語]雪・雲・ウエディングドレス・白衣・歯・シーツ

《白にまつわるトピックス》

■物体色としての白は「すべての光を反射する色」などと形容されますが、実際には入射した光を100%反射するわけではありません。最も白いとされる物体は酸化マグネシウムの白色標準版ですが、その反射率は80パーセント程度です。
一般的な白い紙(例えば、再生紙ではない普通のコピー用紙)ですと、その反射率は約65パーセント程度(マンセル表色系の明度[Value]で約8.5)です。

■雪と氷の世界に暮らすエスキモーは、他民族が一般に「白」と表現する語彙を数十種類も持っていて、日常生活の中で使い分けています。使い分けているということは、それら微妙な「白」の違いを目で見分けているという事ですから、すごいことです。

■日本では古くから、白い動物は神様のおつかいとされてきました。白虎・白蛇・白狐…今でも各地にさまざまな伝説が残っています。

■白と聞いて真っ先に連想するのはウエディングドレス♪という人も多いのではないでしょうか。遥か昔、ローマ時代の花嫁衣裳はサフラン色(黄色)だったそうです。今のようなスタイルが定番になったのは、1840年(19世紀)にイギリスのヴィクトリア女王が、シルクの真っ白なウエディングドレスを身にまとった事が大きなきっかけになったと言われています。
それ以前は、花嫁衣裳は白とは限らなかったのです。

2004年に六本木ヒルズ「森美術館」で開催されたファッションと色彩展では、18世紀にヨーロッパで流行したシノワズリ(中国趣味)の黄色いドレスが多数展示されていました。
↓ファッションと色彩展(残念ながら既に終わってしまっているのですが…ご参考までに)

http://www.roppongihills.com/jp/feature/i8cj8i0000019243.html

色彩コンテンツ

色彩コラム

カテゴリー

アーカイブ