色の変化で咀嚼力(そしゃくりょく)を判定するガム

2010.03.15

こちらは「ロッテ キシリトールガム」ですが、
コンビニや駅売店では販売されていません。

私がこのガムの存在を知ったのは、
大学の研究所に勤務する知人を介して。

「これ、知ってる?カラーの仕事しているなら、
こういうの好きなのでは?」と数枚分けて頂きました。

このガムは咀嚼力を簡易的に診断する目的で開発されたもので、
最初は緑色をしています。

これを2分間良く噛むことで、
その人の咀嚼力が判定できるというもの。

非常に興味深い「色の変化のメカニズム」とは…
————————————————————————-
赤色素…酸性で無色/中性〜アルカリ性で赤色に発色する性質をもつものを使用
緑色素…酸性で緑色に発色する性質をもつものを使用
————————————————————————-
咀嚼前(ガムは酸味料の影響で酸性)⇒ガムは緑色
咀嚼中⇒酸味料が溶出すると同時に、唾液の緩衝作用でガムのpHが上昇⇒ガムは徐々に赤く色づく


なんだかドキドキしながら、2分間ガムを噛んでみました。。。
結果は…
ちゃ〜んと赤くなっていたので一安心(^-^)
噛んだあとのガムを皆さまにお見せするのは失礼なので画像はありませんが、
カラーチャートと近似したきれいな赤に変化していました。

こちらのガム、もっぱら小児や義歯装着者の咀嚼力を判定したり、
研究用として使われています。

…とここまで読んでくださった皆さまから
「ガムとして、おいしいの?」と聞かれそうなので先にお答えします。

時間を気にしながら噛んだことと、いつもより意識してしっかり噛んだことを除けば、
ガムとしてまったく違和感のないもので、
味はミックスフルーツ味と書かれていました♪



色彩コンテンツ

色彩コラム

カテゴリー

アーカイブ