【今月のお菓子・8月】涼を呼ぶお菓子の色

2008.08.06

【今月のお菓子・8月】涼を呼ぶお菓子の色

今月は【涼しい色のお菓子】をテーマにしようと思い「涼しい色ってどんな色?」とあれこれ考えました。色相でいうと【青や青緑】は寒色系なので見た目に涼しさを感じさせます。
しかし、青や青緑のお菓子を食べて涼しい気分になるでしょうか?

和菓子で考えていくと、竹筒に入った水羊羹も見た目に涼やかです。
竹の青緑色の影響もありますが、それにも増して水羊羹の【透明感】が涼しさを感じさせるのでは?

そこで和洋を問わず【透明感】をテーマに今月のお菓子を探してみたところ…ありました、ありました。透明な白のフルーツ入り寒天。自由が丘にスイーツフォレストというお菓子のテーマパークがあるのですが、その中に店舗を構えている香港スイーツ果香(かか)の『九龍(クーロン)』というお菓子です。

まあるい寒天の中には色とりどりの季節のフルーツが入っていて、甘さ控えめなきんもくせいシロップの中で泳いでいます♪
涼しい色=【透明感のある白】というのが、今のところの結論です。

■■■■■■■■ちょこっと色彩学(^o^)【暖色と寒色〜体感温度に3℃の差】■■■■■■■■

暖色と寒色。良く聞く言葉です。

色彩学におけるその定義は【暖色=赤・オレンジ・黄色/寒色=青を中心として青緑・青紫までを含む】となっています。

人は暖色系の色を見ると暖かさを感じ、寒色系の色を見ると涼しさ・冷たさを感じます。色彩心理の本を手に取ったことのある方はご存知かもしれませんが、暖色と寒色の体感温度の差は3℃もあると言われています。

人は知らず知らずのうちに、視覚から入る色の影響を受けるといわれますが、暖色系の空間に身を置いた時は空調の設定温度を通常より下げたほうが快適に感じます。その逆に寒色系の空間では、空調の設定温度を通常より上げたほうが快適です。
赤い部屋と青い部屋、快適だと感じる気温の「差」が3℃ということなのです。

衣替えと同じように、リビングのカーテンを夏と冬で掛け替えたとしたら…これも省エネにつながるのかもしれませんね。実際のインテリアでは夏は真っ青・冬は真っ赤というわけにはいきませんが(笑)無理のない範囲で工夫するのはおすすめです!

例えば…陽の入りにくい北側の部屋には暖かみのあるベージュ、さんさんと陽の入る南側の部屋は爽やかなオフホワイトを基調にしたもの、という具合です。毎日暮らす空間の色だから、色の効果効用を考えてみたいものです。

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