【*^-^*】中国の五色思想と日本料理・食の色彩5】

2006.12.23

【*^-^*】中国の五色思想と日本料理・食の色彩5】

日本料理が確立されたのは室町時代だといわれています。その当時 日本料理の配色の基本とされたのが、中国から伝来した陰陽五行説に基づく「五色思想」だったのです。

五色の食材を、それぞれ心臓(赤)・肝臓(青または緑)・脾臓(黄)・肺臓(白)・腎臓(黒)を養う食材として考え、お正月のお雑煮の中に一式入れて健康を祈願するということも行われていたようです。

現在でも、日本料理の基本は五味五色五法 などと言われますね。
五味〈甘味・辛味・酸味・塩味・苦味〉
五色〈赤・青(緑)・黄・白・黒〉
五法〈焼く・煮る・揚げる・蒸す・生を活かす〉

さて先日、関越自動車道・三芳パーキングエリアで、おもしろい物を発見しました。これから出かけるところだったので購入に至らず、チラシだけ頂いてきたのですが…その名も『五色汁』。この話題にピッタリなのでご覧ください。
(写真のピントが全然あっていなくて、すみません。なんせ、人が居なくなったスキに大慌てで撮ったものですから…)(^-^)ゞ【画像:左がアイスクリームの冷凍庫の横にディスプレイされていた『五色汁』、右がチラシです】

中でも一番のおすすめは『黒汁』のようです。中国でも、黒い食材は古来から生命力を活性化させる食べ物として扱われていたことや、黒豆・黒胡麻に含まれるアントシアニンが現代人にはとても良いということが紹介されています。

アジサイの花の色はアントシアニンによるものですし、ブルーベリーにもアントシアニンが多く含まれています。
アントシアニンは、抗酸化作用と目の疲れに良い事で知られていますが、目に効く理由というのはアントシアニンが「視物質ロドプシンの再合成を促進する働きがあるから」なのだそうです。

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