虹を科学と文化の両方から考える 【楽しく学ぶ色彩検定】

2009.01.29

(図や写真はクリックして頂くと大きくご覧いただけます)

◆今日は幸せのシンボル「虹」を、科学と文化の両方から考えてみましょう。

雨あがりにぱあっとお日様の光が射してきた時、お日様と反対側の空に虹が見えます。これは空気中に浮遊(ふゆう)している水滴に太陽光が入ると、光が水滴の中で【波長ごとに分光(ぶんこう)されて反射する】ために見えるものです。

光は水滴に入る時 屈折(くっせつ)します。水滴の中で反射し、水滴中から外に出て行く時にふたたび屈折するのです。色彩検定では【虹が見えるのは光の屈折による現象である】と勉強します。

ではどうして虹(主虹)の外側は常に赤で、内側は常に青紫なのでしょうか?
…これは、光の波長(はちょう)が異なると屈折する角度が異なるからです。

簡単に言うと【波長の長い赤の光は屈折する角度が大きく】、【波長の短い青紫の光は屈折する角度が小さい】のです。
これを見ている側から捉えると、視野角の42度の方向に赤が見え、40度の方向に青紫が見えるという結果になります。(左の図でご確認ください。わかりやすい図になっています)

AFT『色彩検定3級』 のリニューアル後のテキストでは、42度・40度という角度は覚えなくても大丈夫になりましたが、東商『カラーコーディネーター』検定では知っておくべき項目となっています。

大学や専門学校で教えていると「カラーの勉強なのに、どうして科学的・物理学的なことをやらなきゃいけないんですか?」とよく聞かれます(笑)

私たちが色を見る三つの条件というのがありまして、それは ?光 ?眼 ?物体(対象物)です。英語を学ぶ時 最初にアルファベットを覚えるように、色彩を学びはじめる最初の段階では 光の性質・眼の性質・物体の性質というのを学ぶことになっているのです。
苦手意識を持たず「な〜るほど!」と思って頂けると嬉しいのですが…


話は変わり、ここからは虹を文化的に捉えてみたいと思います。

虹は昔から人々に特別な存在として扱われてきました。
私自身とても興味をもったのは、世界各国で伝承されている虹にまつわる民話です。

◆ギリシャ神話では、女神イリスが姿を変えたものとされています。
◆古代スカンジナビアの人々は、戦死した英雄たちが神の宮殿に行くための橋だと考えていました。
◆アフリカのタンザニアに伝わる民話ではこうです。
[ むかしむかし、地上を伝染病が襲った時、動物たちは皆 病気になってしまいました。ところが空を飛べる鳥や蝶は病気にかからず、動物たちを一生懸命看病しました。そのおかげで元気を取り戻した動物たちは、御礼として鳥や蝶に美しい色を塗ってあげました。ところが その色がまだ乾かないうちに、大雨が降ってきました。雨が止んだ時、空には大きな虹がかかっていました ]
いかにも地域性が感じられて面白いですね!

(後半部分…以前に書いたコラム【虹の七色ってどんな色?…今日のあなたは何色人間?(25)】より部分転載)

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