赤と緑のパッケージに思う…

2010.03.04

1、赤と緑は補色である。

2、補色とは、色相環上で対向位置にある色どうしのことで、
  ちょうど正反対の性格をもつとされる。

3、従って、この2色を同時に使用した配色は、
  激しく動的な印象となる。

…とまあここまでが、よくある「色彩学入門」のお話です。


たしかにクリスマスカラーとしての赤と緑は、
激しく動的な印象といえるかもしれません。

しかし、赤と緑の組み合わせも、
全体の色調(トーン)が深くなったり、
柔らかくなったりすると、
ずいぶんとイメージが変化すると思いませんか?

私は調味料やスパイスの類が大好きで、
いろいろ買ってきては試してみるのですが、
この二つ、たまたま家にあったものです。

緑の面積が多いゴマ油のラベルは落ち着いた印象に、
赤の面積が多いトマトペーストのパッケージは元気な印象に。

また、全体が深〜〜い色調で統一されているゴマ油のラベルは
中身の油のコクや香りが伝わってくるようです。

逆に、全体が柔らかい色調のトマトペーストのパッケージは、
見た目に新鮮なイメージを与えています。

これが逆だったら、きっと魅力的な商品には見えないでしょう。
(ゴマ油は安っぽく、トマトペーストは鮮度が落ちた、
まずそうな印象になってしまうのでは?)

【色の組み合わせがうまく行くと、
商品の魅力が増す!】という良い例です。

これは私たち人間にもあてはまることで、
今日つけているリップカラーの色や、
ネクタイの色が似合っていると、
第三者から見た時、いつもより魅力が増して見えているはずです♪

今日のあなたは、いかがでしょうか?

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