ピンクってどんな色?…今日のあなたは何色人間?(5)

2006.12.23

【画像:左から順に ピンクのバラ/桃の花/桜(ソメイヨシノ)】

ピンクってどんな色?…今日のあなたは何色人間?(5)

ピンクの心理的な側面をのぞいてみましょう。

《ピンクから連想されるイメージ》優しい・可愛らしい・安らいだ・幸福な

《ピンクの連想語》[抽象語]幸福・恋・柔軟・温和/[具象語]桜・桃・撫子・珊瑚・赤ちゃん

《ピンクにまつわるトピックス》

■英語のPinkは、もともと撫子(なでしこ)や石竹(せきちく)の花を指す言葉。赤の色相の明るく薄い色をPinkと呼ぶようになったのは16世紀以降のことです。

■ヨーロッパにおいてピンクの代表はバラ色。La vie en rose(ラヴィアンローズ)とはバラ色の人生という意味で、幸福や喜び・希望に溢れた世界をバラ色で表現しているのです。

■日本の伝統色において「桃色」といえば、桃の花のようなピンクをさしますが、英語のpeachは桃の果肉の色をさす言葉です。

■日本の国花の一つ、桜。古事記の中に出てくる木花開耶姫(このはなさくやひめ)の「木花」が桜の花を表し、サクヤの音がサクラの語源になったとされています。桜の花は淡いピンクですが、私たちは実際よりも鮮やかな色を「桜色」として記憶しています(記憶色)。地面におちた花びらを見て「やけに白っぽいなぁ」と感じたことはありませんか? 写真などでは、記憶色に近づけた色再現をするほうが人々に「桜らしい」イメージを与えます。

■人はピンクを目にすることによって、体内でアドレナリンの分泌が抑制され、緊張が緩和されるといわれています。ちなみに…アメリカの刑務所では、壁の色に淡いピンクを採用しているところが少なくないそうです。ピンクは人を優しく包み込む色ですから、高齢者介護施設などでも上手に使えば効果が大きいのです。

■服やインテリアにピンクを多用すると、エステティック効果が高いことが知られています。アメリカでは、ピンクをイメージした呼吸法よる若返り効果のレポートも発表されているほど。

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